こんにちは。セールスコピーライティング普及協会、認定ライターの石井です。
「みんなが持っているこの商品が欲しい!」
「この商品は人気だからきっと優れている!」
と思ったことはないでしょうか?
このような、無意識のうちに「みんなが選んでいるもの=良いもの」と判断する心理現象をバンドワゴン効果と言います。
バンドワゴンは、英語で楽隊車(bandwagon)を意味し、パレードの先頭を走って音楽を鳴らして人を集めていたことに由来して「バンドワゴン効果」と呼ばれています。
バンドワゴン効果は、マーケティングやセミナー集客導線の各所で活用することができます。
そこで、今回はSNS、メルマガ、フロントセミナーといった媒体別に、バンドワゴン効果を活用して集客を加速させるための実践事例を解説します。
バンドワゴン効果は、比較的わかりやすいテクニックの1つなので、必要に応じて活用してください。
バンドワゴン効果は身近に存在する

冒頭でお伝えしましたが、バンドワゴン効果は、「ある選択肢を多数の人が選んでいるという事実が、その選択肢の魅力をさらに高め、より多くの人を惹きつける現象」のことです。
1950年にアメリカの経済学者ハーヴェイ・ライベンシュタイン(1922~1994)により提唱されました。
簡単に言えば、バンドワゴン効果は賑わっているところに人が集まったり、商品を購入したりする現象で、かなり身近に存在します。
行列ができるラーメン屋さん
バンドワゴン効果のわかりやすい例が、「行列ができるラーメン屋さん」です。
お腹が減っているときに行列ができているラーメン屋さんを見ると、「こんなに行列ができているならおいしいんだな」「食べようかな」と思ってしまいます。
逆に、昼食時間なのに誰も入っていないラーメン屋には、あまり入りたいと思いません。
選挙前の街頭演説
また、政治の選挙活動でも、バンドワゴン効果は強く働きます。
例えば、選挙前の街頭演説で、聴衆が幾重にも人だかりを作っている様子を見ると有権者は次のように考えます。
「この政党(候補者)には勢いがある」
↓
「期待して大丈夫そうだな」
↓
「この政党(候補者)に投票しよう」
このように有権者の心理が働くため、支持を集めやすくなります。
実際、近年躍進した国民民主党や参政党、2026年の衆院選で大勝した高市首相就任後の自民党の街頭演説で見られた賑わい感は記憶に新しいでしょう。
クラウドファンディング
クラウドファンディングでは、バンドワゴン効果を活用できるかどうかが支援額を大きく左右します。
クラウドファンディングで支援を集めるために最も重要とされるのが、スタートダッシュと言われる「開始直後の数日間」です。
開始直後に目標金額を達成すると、「どんなプロジェクトだ?」「そんな魅力的なリターンがあるのか!」と注目され、雪だるま式に支援が集まりやすくなります。
逆に、開始直後に支援が集まらないと、終了までなかなか支援額を増やすことができません。
プロジェクトは、一般的に1ヶ月半~2ヶ月程度の期間で行われますが、支援の大半は開始直後と、緊急性・限定性が働く終了直前に集中する傾向にあります。
【媒体別】バンドワゴン効果を活用してセミナー集客を促す3つの事例

実際にセミナー集客をはじめとするマーケティング施策で、バンドワゴン効果を活用する具体的な方法を、媒体別に解説します。
事実と異なる過大なアピールや虚偽の記載は景品表示法違反になりますが、事実として存在する賑わい感をしっかりと伝えるようにしましょう。
SNSの投稿例
Facebook、Instagram、XなどのSNSでは、視覚的に賑わい感を伝えることがポイントです。
例えば、「先日〇〇セミナーを開催し、嬉しいことに満席になりました!」という投稿です。
リアル開催であれば会場の熱気が伝わる写真、Zoom開催であれば画面にたくさんの参加者が映っているスクリーンショットが効果的です。
先ほどお伝えした政治家の街頭演説と同じことで、賑わっているところにますます人は集まってくるものです。
ただ、顔出しNGの参加者には、モザイク処理やスタンプなどで配慮するようにしましょう。
また、参加者の声をタイムリーにシェアする投稿も効果的です。
「こんな熱い感想をいただきました!」とシェアすることで、投稿を見た人に「そんなに良い内容なら、次は自分も参加したい」という意欲をかき立てることができます。
募集中のセミナーであれば、「キャンセル待ち受付中」とアナウンスします。
「申し込めば良かった!」「次は参加したい!」と、次回からの集客を促すことができるでしょう。
メルマガ(ステップメール)の事例
メルマガ(ステップメール)では、読者との関係性がすでに構築されているため、申込み状況を適宜発信することを意識しましょう。
申込み状況を監視する手間は必要ですが、上記のようなアナウンスで、賑わい感と同時に緊急性・限定性も演出でき、申込みを後押しできます。
ただ、あまりしつこく告知すると逆効果なので、読者が求めているノウハウを出し惜しみなく公開することも忘れないでください。
また、読者を巻き込んで「アンケート企画」を作ってセミナー開催を決めるのも検討の余地があります。
まずは「〇〇というテーマのセミナーを企画していますが、興味のある方はいらっしゃいますか? 興味がある方はこのメールに返信で教えてください」と投げかけます。
翌日のメールで、「アンケートの結果、なんと〇〇名もの方から『開催してほしい』というご要望をいただいたので、正式に開催することにしました!」と伝えます。
これにより、読者自身が「みんなが求めている企画なんだ」と認識した状態で募集を開始できるので、集客しやすくなります。
フロントセミナーの事例
複数の参加者が集まるフロントセミナーで、バックエンド商品を紹介する際もバンドワゴン効果は活用できます。
それは、フロントセミナー中に、「購入を考えていらっしゃいますか?」と聞くことです。
ただ、このようなイエス/ノーの質問だけでは、「ノー」と答える人が多くなります。
そこで、次のように「51%以上」という聞き方をします。
「現段階で購入できるなら、51%以上購入したいと思いますか?」
こうすることで、0か1の選択ではなくなるので、手を挙げてもらいやすくなります。
参加者がたくさん手を挙げると、周りの参加者も「だったら自分も購入しようかな」と思うようになるでしょう。
ただ、この方法は、そもそもバンドワゴン効果だけを狙ったものではありません。
手を挙げた参加者が「購入したい理由を進んで考えるようになる」「一度イエスと言った後で、なかなか覆してノーとは言わない」ということの方が大きいです。
ですので、複数名参加するフロントセミナーだけでなく、個別相談でも効果的です。
もし、「ノー」が多かった場合は、「まだ情報が足りませんね。引き続き説明させていただきます」と伝えれば場の空気が悪化したり成約率が下がったりすることはありません。
【参考】「その場で7割買われる秘密~「検討します」と先延ばしさせない魔法の売り方~」P168~171(古山正太著、技術評論社刊)
【まとめ】集客できれば、ますます集客できるようになる
バンドワゴン効果は、セミナー集客で言えば、「集客できれば、ますます集客できるようになる」ということです。
だからこそ、開催するセミナーが「すでに多くの人が集まり、評価されている」という事実を伝えるようにしましょう。
バンドワゴン効果をマーケティングの動線として意識することで、セミナーへの参加や商品の購入を力強く後押しすることができます。
最後までご覧いただきありがとうございました。

