セールススキルが低くても高単価品の成約率が上がる「売れるシナリオ」の作り方

こんにちは。
セールスコピーライティング普及協会認定ライターの中岡です。

先日、ある経営者からこんな相談を受けました。

自分がセールスすれば成約率は40%以上なのに、他のスタッフに任せると10%前後に落ちてしまう。
同じ資料を使い、同じ商品を売っているのに、なぜこんなに差が出るのか分からない。

高単価商品を扱う経営者であれば、こうした悩みをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

社長だけが売れるという状態は、一見、優秀なセールスマンがいる証にも見えます。
でも実際には、これは会社の成長を止める最大のボトルネックのひとつ。

社長が毎回セミナーに立ち続ける限り、開催できる回数や売上は、社長の体力と時間に左右されます。

では、なぜ同じ資料を使っても、スタッフでは売れないのでしょうか?
そして、どうすれば高単価商品のセールスをスタッフでも再現できるのでしょうか?

そこで今回は、スタッフでも高単価品が売れる資料の作り方について、お伝えします。

目次

同じ資料なのに売れない理由

人によって、接客や販売の場数や経験に差が出るので、どうしてもセールススキルはばらつくもの。
そのため、少しでもセールススキルを穴埋めすべく、教育や引継ぎを行うこともあるでしょう。

ただ、その多くはこういった言葉で終わってしまうことがほとんどです。

「相手の考えを引き出しながら提案して」
「自分を信じて、自信を持って話して」
「売り込まず、相手に寄り添って」

これらのアドバイスは、間違っていませんが、セールススキルの上達には繋がりません。。
なぜなら、これらの言葉は、具体的ではなく、感覚的なものに過ぎないからです

セールススキルの高い人が無意識にやっている行動を観察すると、次のような動きがあります。

  • 参加者に「これは自分の話だ」と当事者意識を持たせる
  • 商品説明を行う前に「現状のままだと将来まずい」と煽りの言葉を投げている
  • 価格を提示する前に「他の選択肢との比較」を出している
  • 質問した人を褒めて、その場の雰囲気を盛り上げる
  • 課題・問題を業界全体に昇華させ、「全員で解決しよう」という使命感を醸成する

これらが言語化されず、また資料にも記載されないまま、感覚だけが渡されているのです。

一生懸命資料を覚えるも、よく分からないまま本番に臨み、一方的に話した結果、思ったほどの成約率が出ない…。
これが、「同じ資料を使っているのに売れない」の正体です。
だからこそ、資料を渡すだけでなく、「シナリオ」も伝えることが重要なのです。

高単価商品の成約を生み出すシナリオ

ここで言うシナリオとは、単なる資料やトーク台本ではありません。
「見込み客がどんな心理で動き、その各段階で何を言えば次のステップに進んでもらえるか」を設計した言葉の地図のことです。

高単価商品を買う場合、見込み客の頭の中では必ず、次のような問いが順番に浮かんでいます。

①「これは自分の話だろうか?」(共感)
②「このままではまずいのだろうか?」(危機感)
③「解決できる未来はあるのか?」(希望)
④「この商品が本当に解決策なのか?」(信頼)
⑤「今の自分に、今決める理由はあるのか?」(決断)

この①から⑤のプロセスを順番にシナリオとして整理するのが、高額品の成約に繋がるセールスの本質。
成約率が低い方のセールスは、①~③が飛ばされがちで、④から話し始める傾向にあるのです。

また、順番に伝えることができても、話す内容に問題があることも。
そうなると、共感も危機感もない見込み客に、高額品を押し売りするようなもの。
これでは、見込み客のお役に立つ良い商品でも、成約には繋がりにくいのです。

場面別で使えるトーク集

では、前項でお伝えした①~⑤に関して、具体的にどう言葉にすればよいのかをお伝えします。

① 共感:冒頭で「これは自分の話だ」と思わせるトーク

冒頭で「本日はお越しいただきありがとうございます。本日のテーマは…」とスタートする方がほとんどかと思います。
しかし、売れるシナリオを作るならば、これは違います。
最初の1〜2分で、参加者が「これは自分のことだ」と感じる状況を言葉に変換するのです。

悪い例:
「本日は、集客と成約率を上げるためのセミナーをお届けします。」

良い例:
「今日ここに来てくださっている方の中に、こんな悩みを持っている方はいませんか?セミナーに人は集まるのに、最後になると『検討します』で終わってしまう。成約率が上がらず、毎回同じところで詰まっている感じがする。もしそうなら、今日の話はそのまま明日から使えるものをお伝えします。」

この2つのトークは、どちらも内容の告知をしているように見えます。
でも良い例には、参加者が自分事に思える言葉があり、これがあるかないかで、その後の集中度が全く変わるのです。

大事なのは、冒頭で見込み客が抱える課題や悩みを言葉にすること。

② 危機感:「このままではまずい」を煽らずに伝えるトーク

見込み客に危機感を持ってもらう場面で、不安を煽りすぎるというのを躊躇する方もいらっしゃいます。
ここで、大切なのは煽るのではなく、現実を言語化すること。

煽っている例(NG):
「このまま何もしなかったら、どんどん手遅れになってしまいます。ライバルに差をつけられて、気づいたときには取り返しのつかないことになるかもしれません。」

現実を言語化している例(OK):
「今の状態を続けた場合、何が変わるでしょうか。正直に言うと、おそらく6ヶ月後も同じ課題に悩んでいると思います。なぜなら、問題が変わっていないからです。それは悪いことではなく、ただの現実です。問題は、その6ヶ月をどう使うかです。」

この違いは、主語が『あなた(恐怖)』ではなく、『現実(事実を見せる)』であること。
そのため、参加者を煽るのではなく、このまま商品を買わないとどんな将来になるのか?を伝えるのです。

③ 希望:価格提示前に効果的な「比較整理」のトーク

高単価商品で見込み客が、最も離脱しやすいのが価格提示の場面。
ここでよく失敗するのは、高いと思われないように説明しようとするため。

結果、価値の説明が長くなりすぎてしまい、「やっぱり高い」という印象だけが残るのです。
そのため、価格提示をする前に話すべき内容、それが選択肢の比較整理です。

トーク例:
「ここでご提案に入る前に、少し整理をさせてください。今日この課題を解決しようとした場合、選択肢は大きく3つあります。1つ目は、自分で調べながら試行錯誤していく方法。2つ目は、書籍や安価な教材を活用する方法。そして3つ目が、実績のある専門家のサポートを受けながら進める方法です。どれが正解というわけではありません。ただ、それぞれに必要な時間・コスト・リスクが異なります。今日は、3つ目の選択肢として私たちのご提案をお伝えします。」

このトークがあることで、値段の善し悪しではなく、選択肢の中でどれが自分に合っているか?という比較モードに遷移。
比較モードに入ると、価格ではなく、自分にとっての最適解で判断しやすくなり、これが高単価商品の成約率を大きく変えるポイントとなるのです。

④ 信頼・決断:「どうしますか?」と聞かないクロージングトーク

クロージングにおいて、沈黙が怖くて、余計な言葉を足してしまう…。
または、「ムリにすすめたくないので」と言って、自分から引いてしまうことがあります。

売れるクロージングは決めさせるのではなく、次のステップを示すもの。
そのため、以下のような流れでクロージングへ持ち込むのです。

悪い例:
「…ということで、ご興味のある方はいかがでしょうか?」

良い例:
「今日ここでお伝えしたことを踏まえて、次のステップについてお話しします。本日ご興味をお持ちいただいた方には、個別相談の時間をご用意しています。その場で詳しい内容をお伝えしながら、御社の状況に合わせてどういった進め方が最適かを一緒に整理します。今日限りのご案内ですので、もし少しでも「自分に使えそう」と感じていただけた方は、ぜひこの場で手を挙げていただければと思います。」

この2つの例の違いは、「問いかけ」か「次にやることはコレ」と道を示しているか。
決断しないといけない圧力を感じると、動きにくくなるものですが、次のステップを伝えることで、自然に前に進めやすくさせるのです。

まとめ

今回は以下項目に沿って、スタッフでも高単価品が売れる資料とシナリオの作り方を解説しました。

  • 同じ資料なのに売れない理由
  • 高単価商品の成約を生み出すシナリオ
  • 場面別で使えるトーク集

社長だけが売れる状態から抜け出せるか否かは、スタッフに共有するシナリオで決まります。
今回お伝えした内容を取り上げていただき、セールス資料のブラッシュアップにお役立てください。

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